一般社団法人日本森林学会 林業遺産選定事業について
日本各地の林業は、地域の森林をめぐる人間の営みの中で編み出され、明治期以降は海外の思想・技術も取り入れつつ、大戦期の混乱を経て今日に至るまで、多様な発展を遂げてきました。
日本森林学会では、学会100周年を契機として、こうした日本各地の林業発展の歴史を、将来にわたって記憶・記録していくための試みとして、「林業遺産」選定事業を2013年度から開始致しました。
各年度ごとに、林業発展の歴史を示す景観、施設、跡地等、土地に結びついたものを中心に、体系的な技術、特徴的な道具類、古文書等の資料群を、林業遺産として認定していきます。
一般社団法人日本森林学会HP
登録内容
対 象 名 :現在に続く「岩手木炭の伝統的な生産技術」
認 定 対 象 :築窯および製炭に関する技術体系
分類・形式 :技術体系
設 立 年 代 :1906年~1956年
所 在 地 :岩手県盛岡市他
所有・管理者:一般社団法人岩手県木炭協会
認 定 理 由 :岩手県は黒炭の生産が全国最多であり、岩手
窯(1956年完成)岩手大量窯に代表される築
窯技術の統一、大正10(1921)年から全国
に先駆けて行われた県営木炭検査など、製炭
技術や木炭品質の向上へ向けた歴史的・継続
的な活動・制度等の実績によりして認定され
ました。


